メモリアルリングに遺骨を納める方法|樹脂封入・ねじ式・ダイヤや真珠加工の違いと選び方
- 興田 知子
- 10月4日
- 読了時間: 4分
更新日:10月7日
大切な人やペットをいつも身近に感じたい。
そんな想いから選ばれているのが「メモリアルリング(遺骨リング)」です。
メモリアルリングとは、遺骨や遺灰の一部を指輪に納めて身につけられるジュエリーのこと。
従来の「お墓」や「仏壇」での供養に加えて、近年は「手元供養」の一つとして注目されています。
本記事では、メモリアルリングに遺骨を納める3つの代表的な方法 をわかりやすく解説します。

メモリアルリングとは?遺骨を納める新しい手元供養の形
メモリアルリングとは、リング内部に遺骨や遺灰を納められる小さな構造を備えた指輪のことです。
「いつも身につけられる供養の形」として、近年人気が高まっています。
メモリアルリングに遺骨を封入する方法はいくつかあるので、それぞれの封入方法と特徴をまとめました。
メモリアルリングに遺骨を納める方法
① 遺骨を樹脂で封入するタイプ(レジン封入)
遺骨や毛髪の一部を透明な樹脂(レジン)に閉じ込め、リングのデザインに組み込む方法です。
・メリット
・光に当たると美しく透き通る仕上がり
・封入後は開けられないため、半永久的に保存可能
・完全防水で、指輪におすすめの封入方法
・わずかなスペースがあれば封入可能
・デメリット
・加工時に職人の技術が必要
・大幅なサイズ直しは難しい
・一度納めると、取り出すことが困難
・樹脂の色
遺骨を納める樹脂は、色を選ぶことが可能です。
遺骨リングでは、圧倒的に透明な樹脂に遺骨を納めることが多いですが、選べる樹脂の色は透明のほかに、黒・緑・青などがあります。
色付きの樹脂を使い、お骨&樹脂の部分をデザインの一部にすることもできます。
写真はネックレスですが、中央の青いクロスが樹脂になっており、遺骨が中に納めてあります。

・封入する遺骨の位置
遺骨を納める位置は、指輪の内側が多いですが、表面に配置することも可能です。
遺骨を納めるスペースを設けることができれば、どこにでも遺骨を納めることができるので、デザインの自由度が高まります。
・樹脂(遺骨)が外れない工夫
Rinneで制作させていただくオーダーメイド、もしくは、イージーオーダーのメモリアルリングは、遺骨を封入した樹脂が外れないように、樹脂部分が指輪の金属に引っかかるよう工夫をしています。

・こんな方におすすめです。
・お骨の形を変えず、そのまま閉じ込めたい
・遺骨がはずれない方法で封入したい
・自由なデザインで遺骨リングをつくりたい
・「そこにいる」「近くにいる」と目で見て感じたい
② ねじ式で空洞に納めるタイプ(インナーポケット型)
リングの内側に小さな空洞があり、ネジ式で開閉できるタイプです。
・メリット
・封入作業を自分で行える
・開閉可能
・値段を抑えられる場合が多い
・既製品なので、すぐに入手できる
・デメリット
・種類が限られる
・華奢なデザインは少ない
・ネジが外れたり水が入る心配がある
・オリジナルデザイン(オーダーメイド・イージーオーダー)には対応していない
・素材が限られる(シルバーが多い)
・こんな方におすすめ
メモリアルリングへの封入を自分で行えること、メーカーの既製品なので短納期で手に入る点がおすすめのポイントです。(Rinneではセレクトアイテムと言っています)
ネジが外れてしまう心配があるので、遺骨の封入後は接着剤でネジが空かないよう加工すると安心です。
③ ダイヤモンドや真珠に加工して指輪にはめるタイプ
遺骨や遺灰を特殊な加工でダイヤモンドや真珠に変え、その宝石をリングにはめ込む方法もあります。
・メリット
・世界にひとつだけの特別な宝石になる
・見た目は一般的なジュエリーなので、日常使いしやすい
・デメリット
・専門機関での加工が必要
・費用はやや高め、期間は長くなる傾向
・こんな方におすすめ
大切な方がダイヤモンドや真珠になって還ってくるという、ロマンチックな供養の方法です。 「遺骨を特別な形に残したい」「世代を超えて受け継ぎたい」という方に向いた選択肢です。

その他の方法について
遺骨をガラスに直接封入する方法、粉末を素材に混ぜ込んで指輪を作る方法なども存在します。
ただし、一般的には「樹脂封入」「ねじ式」「ダイヤや真珠への加工」の3つが代表的で、日本でも広く選ばれているスタイルです。
まとめ ~遺骨を納める方法で変わるメモリアルリングの魅力~
メモリアルリングに遺骨を納める方法は、大きく分けて3種類あります。

それぞれに特徴があり、どれも「大切な人を身近に感じたい」という想いを形にする手段です。
ご自身やご家族にとって一番安心できる方法を選んでいただければと思います。
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