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家と友達 ~うさぎさんの終活日記~


家をと言うよりは、土地を買いたいと言う方が見つかりました。まだ金額面など何も決まっていませんので、これから色々と交渉などをして購入されるかどうか決まります。

私は生まれてからずっと実家暮らしでした。今の家は結婚をきっかけに、父が同居してくれるなら建て替えると言い出して主人が了承して建てたものです。今年の10月で37年になります。増改築も3回ほどしました。「住み替え」を決めた時はそれほど寂しいとは思いませんでしたが、いざ買手が現れると何だか家に申し訳ないような気がしてきます。軽量鉄骨の2階建てで築37年、リノベーションをすればまだまだ30~40年は住めると思います。でも、更地にしての売却が現実的なようです。壊してしまうとなると、「あ~ぁ勿体ない」としみじみ感じてしまいます。それでも自分が買う立場になれば、1000万円以上かけてリノベーションするくらいなら新築が良いかもと考えるでしょう。住んでいるとさほど気にならない事が、買おうと思って見ると小さな事がとても気になったりするものです。伊豆に物件を見に行った時はやはり築20年を超えてくると古さをあちらこちらで感じました。特に水回りが古いとプラスの費用が頭を過るので買いたいとは思えませんでした。

手元供養のRinne

代々残してくれたご先祖様や亡父にも申し訳ないと思っています。だったら何故売るのか?と自問自答をすると、今のままでは嫌だから、今まで私なりに一生懸命頑張って家事や仕事、子育てなど精一杯やって来たのでそろそろ好きな場所で好きな趣味を楽しみながらのんびりと生活して行きたいと強く思いました。その想いに上手い事主人が乗っかってくれたので「終活」と言う名のもとに私のわがままな提案が動き始めたのです。猫が引っかいたり犬がかじってできた柱の傷、息子たちの大喧嘩でぶつけて穴をあけた壁、スムースに開閉できなくなった雨戸や庭の植物などいたるところに懐かしい思い出がたくさんあります。

良い事や悪い事、嬉しい時も哀しい時も本当に家を手放す事になるとは思っていませんでした。

生まれて57年、長かったような短かったような。

まだ近くに同級生がたくさんいますから、遊びに行ったりランチやお茶をしたり55歳の時には海外旅行にも同級生3人で行きました。香港在住の同級生が色々と案内してくれたので、とても快適な旅でした。

今はインターネットや携帯電話が中高年世代でもそれなりに使える時代です。友達とおしゃべりしたい時には、お金をかけずにラインでメッセージをやり取りしたり無料の電話サービスを利用して手軽にコミュニケーションを取ることができます。パートでおこずかいを貯めて友達の所に遊びに出かけたりちょっと遠出して東京に買い物に行く事も健康でありさえすれば難しい事ではありません。関東方面にも仲の良い同級生がいます。今は、親しい人達が伊豆へ遊びに来てくれると嬉しいなぁと楽しみにしています。

60代が目の前になってくると健康や子供、孫の話になってきます。私には孫がいませんが、周りの話しを聞いていると、つくづく大変そうだなぁと思ってしまいます。うちはワンコ2匹だけでも大変です。

私は友達には恵まれたと思っています。悩みや愚痴も聞いてもらえばストレスは半分になりますから、何でも話せる友達がいるという事はいくつになってもありがたいものです。見栄をはらず、イエス&ノーをきちんと伝えられ、優しくしてあげたいと思わせてくれて、思いやりと気遣いを感じさせてくれる、離れて住んでいてもそんな友達が数人いれば人生は楽しいはずです。傍にワンコと主人(一応)もいますしね。


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