ちいさなお仏壇
最近、お店に小さなお仏壇が2つ入荷しました。今人気のモダン仏壇です。
最近のお仏壇は、色や柄の可愛いものや横長のもの、扉が上下の押し込み戸になっているものなど本当に多種多様です。
お店に入荷したもののひとつは私も購入したものと同じもので16号というサイズのちょっとちいさいお仏壇です。
私はお仏壇と言うよりは納骨堂に近い形で使っています。今までの大きなお仏壇から買い替えて檀家を離れ、手元供養を選びました。
18年前に亡くなった父の遺骨と1年前に亡くなった義母の遺骨を別々のミニ骨壺に入れてお祀りしました。宗派がちがいますのでどうしたものかと迷いましたが、お釈迦様ならば宗派は関係ありませんのでお釈迦様をお祀りする予定です。
遺影は写真から
クリスタルに転写(彫刻)をしたものを骨壺の隣に置いて、ロウソク・お線香立てを入れ、供物をお供えしてお花を飾れば完了です。ミニ骨壺と言っても、それなりに大きさはありますので母や義父が亡くなったときにはそれぞれの骨壺に入れて行きます。義兄60才半ばにしてが独身なので、このままですと義兄で終わりです。いずれ主人や私もいなくなりますので、その先は長男に任せます。そのまま受け継ぐもよし、日泰寺さんに供養をお願いするもよし…と言った感じで考えています。亡くなった父は文句をいうでしょうか。時代の流れに乗ってしまえば、後は流れに任せるしかありません。それで良いと考える人、それではいけないと考える人、考え方はそれぞれです。
肝心なのは、家族ときちんと話し合って決める事だと思います。
自由に、心を込めてお祀りできることが何よりも故人の方に喜ばれる事だと信じています。
もうひとつ入荷したお仏壇は12号の小さなお仏壇で、とてもおしゃれな厚さ8㎝ほどの下台付のお仏壇です。
お店に入荷したものはシンプルなデザインですが、同じ「夢so(ムソウ)」シリーズには市松模様のものや色鮮やかな赤いお仏壇もあります。小振りのドレッサーと間違えそうです。下台は引き出しになっていてお線香やロウソクなどを収納しておくのにとても便利そうです。
デザイナーさんが色々と考えて作られるようですね。このシリーズは扉に冷蔵庫のようなポケットが付いています。まさしく、このシリーズの発想の元になっているのは冷蔵庫だそうです。
お客様の小さくて可愛い、それでいてきちんとご本尊様やお位牌をお祀りできるものが欲しい…と言うお客様の声から生まれたデザインだそうです。
お店に足を運んで頂けるお客様の中には、昔ながらのしきたりやお寺様を最優先で考えられる方も多くいらっしゃいますが、身近にお仏壇をお考えの方々もかなり増えてきているように感じます。
手元供養にするのに一番の問題は、お寺様とのご縁が切れてしまうのではないかと言う事です。
お墓があっても、納骨堂に納骨していても手元供養の供養はできるものです。家庭の事情などで手元供養を選ばれる方が年々増えている事は確かだと思います。結婚式と同様、供養もしっかりお金をかけてする事もできれば簡素にお金をかけずにすることももちろん可能なはずです。