お位牌の選び方

November 5, 2018

 

お位牌は、中国の先祖祭祀の道具と日本の依代(よりしろ)の考え方が融合して現在の「お位牌」に至っています。日本の依代には故人の霊が宿ると考えられてきましたので、お位牌=故人と考えます。

おひとりだけでなく○○家先祖代々と記す事よって、ご先祖様が一同に会するとされています。

余程の事がなければ何度も作り直すものではありませんし、お位牌には宗派の違いはありませんので、デザインや素材を吟味して御作り頂くと良いと思います。

 

まず、お位牌のサイズを決める必要があります。

お仏壇の中に入れて、お祀りする仏様が隠れない大きさを選びます。

お位牌のサイズにはお戒名等を入れる部分の札丈とお位牌全体の総丈があります。

ご夫婦お二人用のお位牌など、複数のお戒名を入れる場合は幅の広いものを、先祖代々のお札を入れるためには奥行がある繰り出し位牌を選ぶ事もできます。

デザインも様々あり、「春日」「勝美」「猫丸」などをはじめ数種類の形があります。最近では「モダン型」として飾りの少ないシンプルなお位牌も人気があるようです。

デザインと合わせて、素材を選ぶと良いと思います。 漆塗、唐木、白木などお好みとご予算に合わせて選択肢は少なくありません。1色のものからグラデーションのあるもの、蒔絵や金を施されたものなど、目移りして迷ってしまうかもしれませんね。ご先祖様の形と合わせる場合もあれば、故人の方の人となりが伝わるものを選ばれるご方も増えてきています。

 

お位牌には、ご戒名と、没年月日、没年齢、俗名などが記してあり、お葬式やご供養に用いられます。菩提寺をお持ちでない場合は、お葬式にご戒名が間に合わない事もありますので、ご葬儀の際に仮で用いられる白木の位牌には、ご戒名がないこともあります。

ほとんどの方が、四十九日の法要までに仮位牌から本位牌に作り替えをされるのですが、白木のままでご使用いただいても差支えはありません。ただし、仮位牌として用意された白木は間伐材など品質的には問題が出てくる事があり、割れてしまったりシミが出てきたりと言う事もありますので、できましたら早めに本位牌にお取替え頂くと安心してお祀り頂けるのではないかと思います。

 

曹洞宗、臨済宗など禅宗のご家庭では唐木のものを、その他の宗派では塗りのものが選ばれる傾向がありますが、基本的には決まりはありません。浄土真宗はもともとお位牌を用いず、戒名ではなく法名がつけられていました。基本的に頭に「釋(しゃく)」の文字を付けて男性は3文字、女性は「釋尼(しゃくに)」として4文字の法名を,過去帳や法名軸という掛け軸に記していましたが、最近では他宗派と同様、塗りのお位牌に、院号や位号をつけた法名を記し、ご供養する事が多くなりました。

「同会(どうえ)」とは「連名」の意味になります。仏様の世界では「一同に会する」とされていますので、ひとつのお位牌に複数の連名で記す事はいつも同じ処に居られると言う意味になります。

ご夫婦で連名を希望されるかどうかは微妙な気もいたしますが、いかがでしょうか?

お位牌に入れる文字には彫刻や彫り書き文字がありますが、機械の場合は将来的にも同じ書体で彫る事が容易であると言えます。お位牌の文字は読みやすさを一番に考えられる事をお勧めいたします。

最後に、「made in japan」又は海外製のどちらを選択するのかによって素材や技術に差が出る事も考慮して下さい。

海外製品=粗悪な物と言う訳ではない事は承知していますが、選ばれる際にはカタログや画像ではなく、実物を見て購入して頂くと間違いがないと思います。  

お位牌は故人ご本人そのものと言う事を念頭に置いてお選び下さい。

高額だから良いと言うものではないと思うのですが、いかがでしょうか。。。

 

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